弁護士費用を安く抑えるためのポイントは以下のとおりです。

弁護士報酬は、各事務所が独自に決定しています。弁護士報酬が安い事務所を探すことで、全体的な費用を安く抑えられるでしょう。

費用が安いことで手抜きをする、きちんと話を聞いてくれないといった何らかの影響が出そうな事務所は避け、丁寧に対応する弁護士事務所を探すことが大切です。

弁護士事務所の中には、初回の無料相談を受け付けているところもあります。無料相談で弁護士事務所の雰囲気をチェックすることで、事務所内の雰囲気や対応する弁護士との相性などを確かめることができます。

「評判が良い」「実績が豊富」「弁護士費用が安い」など、魅力のある事務所でも少し距離があると、事務所まで行くための交通費がかさみます。また、弁護士の事務所から裁判所まで距離がある場合、実費で請求される金額も高くなるため、その点には注意が必要です。

早く相談するとその分弁護士費用がかさむのでは…と考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には早く依頼したほうが、早期解決につながりコストが抑えられることもあります。

例えば離婚トラブルの場合、協議離婚よりも裁判離婚のほうが弁護士費用は高額です。調停や裁判に発展した場合には、弁護士に支払う費用もかさんでいく傾向にあります。

長期化しそうな問題は、裁判に発展する前の段階で弁護士に依頼しましょう。長期化させないことで、結果的に弁護士費用を抑えることにもつながります。

法テラスは、経済的な理由があっても弁護士を利用できるように「立替制度」を設けています。現金・有価証券・不動産など所有資産の基準値はありますが、まずは相談してみることをおすすめします。

弁護士費用を支払う際は、以下の点をチェックしておいてください。

相談料・着手金・成功報酬など、弁護士費用には様々な費用があります。それぞれの費用の支払いをいつ行うのか、最初に確認しておくと安心です。

調停と裁判を同時に弁護士へ依頼する場合でも、それぞれ別の手続きとして請求する事務所もあります。

一般的に相談料は相談が終わってすぐ、着手金は仕事を依頼したタイミング、成功報酬やその他実費は依頼が終わった後で支払うケースが多いです。

離婚問題の場合、2人の問題だから共有財産から弁護士への費用を支払えばよいと考えがちです。しかし、共有財産から弁護士費用を支払ってしまうと、財産分与の際にその分だけ差し引かれます。

基本的に、依頼者自身が頼んだ弁護士の費用を負担します。

裁判の結果によって、相手の弁護士費用を支払わなければならないことは基本的にありません。

弁護士費用は、総額にすると大きな金額です。支払いができないからと相談自体を諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、一括ではなく分割で支払う方法もあります。

特に、着手金は分割払いとなっている弁護士事務所が多いです。ただし、分割にした場合は成功報酬が割増しになるような料金設定の弁護士事務所もあるため、事前に確認しておきましょう。

また法テラスを利用すると、弁護士費用を分割で支払うことができます。原則3年以内に支払いを終えることを前提としており、利息はありません。

これらはあくまで一般的なケースです。より詳しい支払いに関しては、依頼を検討している弁護士や法律事務所に問い合わせてみましょう。